「今でも鮮明に覚えていますよ、凄く嬉しかったんですから。そのおかげでマスコミ、嫌いにならなくて済んだんですよ。こんな優しい人もいるんだなぁって。」
16年前とこの間と、自分を心配そうに見る秀滝の顔は、潮にとって変わらず温かいものだった。
「それに、痲蛭にいた時も何回か見てるんですよ。先輩、気付いていないみたいだけど。先輩がいるって分かってたから、陽明日の採用面接受けたんですよ。」
先輩と仕事したかったから。
「嚇止くん、多分それに気付いてて。だから、私には墜玄さんのこと言わなかったんだと思います。」
嚇止は潮の気持ちを邪魔したくはなかった。
せっかく前向きになった気持ちを。
「それと、先輩に嘘付きました。嚇止くん見付けた時、先輩が来た後も警察が来るまであの近くに私いたんです。」
「は?近くにいたならなんで…」
何故嘘を付く必要があったのだろうか。
あまり好きではないだろう警察からならともかく、呼んだ自分からも隠れる必要はないだろうと、秀滝は思う。
16年前とこの間と、自分を心配そうに見る秀滝の顔は、潮にとって変わらず温かいものだった。
「それに、痲蛭にいた時も何回か見てるんですよ。先輩、気付いていないみたいだけど。先輩がいるって分かってたから、陽明日の採用面接受けたんですよ。」
先輩と仕事したかったから。
「嚇止くん、多分それに気付いてて。だから、私には墜玄さんのこと言わなかったんだと思います。」
嚇止は潮の気持ちを邪魔したくはなかった。
せっかく前向きになった気持ちを。
「それと、先輩に嘘付きました。嚇止くん見付けた時、先輩が来た後も警察が来るまであの近くに私いたんです。」
「は?近くにいたならなんで…」
何故嘘を付く必要があったのだろうか。
あまり好きではないだろう警察からならともかく、呼んだ自分からも隠れる必要はないだろうと、秀滝は思う。



