特ダネには真実を

「今の電話、碣屠實墜玄か?」


「せ、先輩……!」



振り返ると、秀滝が怖い顔をして立っていた。



「碣屠實墜玄かと聞いてるんだ。何で番号知ってる?かなり親しげだったようだが。」


「それは……」


「前に言ってた窓口か?」



確信的に言う秀滝は、幄倍との会話での態度を不審に思ったらしい。



「あんまり良い噂は聞かないと幄倍も言ってただろ。いくら過去に世話してくれた奴でも」


「そんなことないです!」



秀滝の言葉を遮って潮は叫んだ。



「そんなことないです。墜玄さんは、噂みたいなこと絶対してません。」


「信じたいのは分かるが…」



「墜玄さんがしてないと言ったんです!だから噂は噂でしかないんです!」


「本人がそう言ったからといって事実とは限らない。」



「先輩は墜玄さんの何を知っているんですか?!あの時助けてくれたのは墜玄さんだけなんです。何も知らないくせに、変なこと言わないでください!」



「南能っ…!」



何故秀滝は信じてくれないのか。

何故碣屠實を疑うのか。


潮は感情がごちゃ混ぜになって、その場から逃げ出した。