「薇晋さんにはああ言っちゃいましたけど、先輩が調べようとしてくれて嬉しかったですよ。先輩、もうこの件書かないかと思ってたんで。」
潮が過去のことを話した後も、秀滝は嚇止の事件について追加記事は書いていなかった。
「何か進展があれば書く。お前のことや資料のこと、書けば素っ破抜けるがな、今の時点で書く気はない。資料について裏も取れてないし、むやみやたらに煽る記事も書きたくないしな。デスクにもそう言ってある。」
「デスク、止めてくれてたんですね。オーナー、事情知ってたみたいでしたけど。」
「ああ。一応、裏取れてなくて、誤報はマズイだろうと濁してくれたらしい。」
いくら利益目的の埜尻でも、焦って誤報は信用問題に関わる。
秀滝の思いを汲んだ啄梔は、それを上手いこと使ったようだ。
「まっ、先輩らしいですねー。自分の耳と目で確かめたことしか書かないってとこ。私、先輩のそういうとこ好きですよ。」
「……………。」
むやみに好きとか言わないで欲しい。
と秀滝は言いたかったが、記者としてで他意はないのだろうと無理矢理思い込み、その言葉は飲み込んだ。
潮が過去のことを話した後も、秀滝は嚇止の事件について追加記事は書いていなかった。
「何か進展があれば書く。お前のことや資料のこと、書けば素っ破抜けるがな、今の時点で書く気はない。資料について裏も取れてないし、むやみやたらに煽る記事も書きたくないしな。デスクにもそう言ってある。」
「デスク、止めてくれてたんですね。オーナー、事情知ってたみたいでしたけど。」
「ああ。一応、裏取れてなくて、誤報はマズイだろうと濁してくれたらしい。」
いくら利益目的の埜尻でも、焦って誤報は信用問題に関わる。
秀滝の思いを汲んだ啄梔は、それを上手いこと使ったようだ。
「まっ、先輩らしいですねー。自分の耳と目で確かめたことしか書かないってとこ。私、先輩のそういうとこ好きですよ。」
「……………。」
むやみに好きとか言わないで欲しい。
と秀滝は言いたかったが、記者としてで他意はないのだろうと無理矢理思い込み、その言葉は飲み込んだ。



