腕時計を確認。

((そろそろだ))

そう思った直後予想通り教室に入って来る姿を見て周りにいた大勢のクラスメイトを振り払い近付く。

「よっ!」

「おはー」

真顔で挨拶だけ言うと席に向かう蜷。
それを追いかけて俺も自分の席に座るが

「待って」

俺が座ったのとほぼ同時に蜷は席を立って冬華の所へ。