自分で病気なんじゃないか、と思ったのは


中学三年生の2学期だった。


いや、その前から記憶力が悪い方だと思ってた。


私の努力が足りない、私がいけない


それだけ。そう思ってた。


中学一年生の英語の文法がどうしても





「わからない…です。」





「はぁ…、



何度も説明してるよね?」






「………すみませ」





「すみませんじゃないのっ!!」





謝る言葉を遮られ、ビクッと首をすくめる。


私だって、


なんで覚えられないのかわからない。





「今日はもうこれでいいから!!!


早く帰って、自習してきなさい!!!」





「はい…。」