障害だからって、特に何か変わるわけでもなくて
唯一変わったことといえば、
障害を持っている子の塾に通い始めたことぐらい。
一応、親友の幸には伝えておいた。
幸には何でも言える。
お互いに心を許しているから、恋のこと
親のこと、病気のこと、何でも話せた。
少しびっくりした顔をしていたけれど
幸はなんて事ないっていう顔をして
「紫夏が紫夏でいることに変わりはないもんね!
良かったね、記憶力が悪い原因わかって!
そんな障害1つで私は紫夏を嫌になったりしないよ?」
なんて優しい声をかけてくれた。
ほんと、大好きな親友。
「幸~!」
「わっ、なんだよこのぉ~!」
ほんと、いい友達を持った。
幸は命の恩人だから。