「ちょ、なんで、勝手とんないでよ」
聖司君はなにかを私の消しゴムで擦っていた
「別にいーだろ」
そう言って消しゴムを返してきた
「最低」
私がそう呟やくと
「消しゴムくらいいーだろ」
ってぶっきらぼうに言ってきた
「席つけー!」
若い体育系の先生が入ってきた
みんなが静まる
「今日からこのC組の担任になった長岡大だ」
「だぴょーん!!」
クラスの誰かが叫んだらみんなも同じように繰り返した
この先生は男子の体育を担当していて
バスケ部の顧問をしている
だいぴょん
というあだ名はバスケの授業でスラムダンクをし、大きいくせにすごく飛べるからこんなあだ名がついている
ちなみに聖司君はだいぴょんをすごく慕っている
「んじゃ、よろしく!」
拍手がおこり教室は盛り上がる
「よし!自己紹介といきますか!!」
「はぁー?」
大ブーイングが起きたけど結局やることになった

