教室に入ると、
亮太が飛んできた。

「おはよ!!悠介!
佳奈が帰ってきたぞ!」


元々オレらは仲良し三人組だった。

5年前、佳奈が転校するまでは。


「あぁ…今朝会ったよ」


小さな声で答え、
窓側の一番後ろ、
席替えで獲得した特等席と呼ばれるオレの席についた。

何故特等席かだって?
寝ててもバレにくいから。


今日のオレはとにかく授業なんて受けれそうになかったから、
とても助かる。


「どーしたんだよ?
元気ねぇな」

亮太がひょこひょこついてきた。

また前の席なのだ。
さすが腐れ縁。


「実は…」