「…なぁ凛」

「ふぇ?」

涙をすすりながら
凛は顔を上げた。


「オレ今すんごい恥ずかしい」

「みたいだね。
こんなに赤くなってる悠くん初めて見るよ。
ちょっと嬉しいかも」

「はあ?」

「だって…
いっつも顔赤くなんのあたしだけなんだもん」


そんなこと言われちゃ
なんかよけい恥ずかしくなってくる。

「うぅ…」


今度はオレが凛の胸に顔を埋めた。