「…えぇっと」

こぇーよっ、早くイエスかノーって言ってくれ!!

「あたしなんかでよければ…」

凜はペコリと頭を下げた。

「マジで?!やったーっ!!」

思わずガッツポーズで空を仰いだ。

「もぉっ、悠くん喜び過ぎっ!
恥ずかしいっ」

照れてるよ!凛が照れてるよ!

「実はね、あたしもずっと悠くんが好きだったんだよね。」

凜はうつむき気味に、頬を赤らめて言った。

「うっそぉ?!」

凛がオレを?!


凜はこの学校のマドンナ的存在だった。
何人もの勇姿が彼女を狙ったが、
ことごとく倒されていった。


一方オレは、いわゆる普通。
特に目立ったところもない。
強いて言えばサッカー部でそれなりの活躍をしているだけ。

そんな悠介を凜は見ていたのだ。


舞い上がる悠介。


「悠くんなら、あたしを全部受け止めてくれる気がして…」

再び上目遣いで悠介を見る凛。



この時は深く考えていなかった。

凛の呟いたこの言葉の本当の意味を…