そのまま凛にキスした。

「オレまだオマエに好きって言われてないし」

「誰が言うか!」

また凛がじたばたしだした。

「素直になれって。
どっちの顔も凛は凛。
記憶は共有してんだろ?
あっちの凛がオレのこと好きなら
オマエも好きなハズだ」

ニヤリと笑うと、
凛の顔が真っ赤になった。

「凛があんたにホレた理由、
それだよ」

「オマエも凛だろ」

「うっさい!
…気づいてるかは知らないけど
人によって態度使い分けてるから
夏目凛ってゆー存在を
認めてくれるかなって…」

「あっそう」

使い分けてる、ね。

「これがオレの性格。」

凛は悔しそうな顔をして叫んだ。

「なんでこんなS男にホレたんだよ、凛は!」

「だからオマエも凛だろ」

「ほっとけ!」

今度は凛からキスされた。