これぞまさに、亮太の言ってた
『そーゆー雰囲気』
である。


「凛…」

「ほぇ?」

凛の甘い声が目の前でした。

顔が赤くなるのが
自分でもわかる。


もう後戻り出来ねぇな…


凛にそっと顔を近づけた。


「悠くんっ、ゴメン
ちょっとストップ!」

凛の人差し指がオレの唇を止めた。


いや、ここで止められても困るんですけど!


「あのね、一つ確認したいことがあるんだけど…」

手首を離すと、
凛はちょこんと正座した。
つられてオレも正座する。

「何??」

「悠くん、あたしのこと好き?」

凛がこんなこと聞くなんて今までなかったから
一瞬焦ったけど、
間髪入れずに

「当たり前じゃん」

と答えた。

「…あのね、あたしとキスするには
ちょっとした覚悟が必要なの」

覚悟??