「わかってくれるな??」




翌日、オレは佳奈をファミレスに呼び出した。


凛はついていくと言ってくれたが、
オレは一人で行くとハッキリ宣言した。



大丈夫。
オレの心は決まってる。



「やだ。」



……。
負けないぞ…。
オレは負けないぞ…。



「オレは凛が好きなんだ。
凛を愛してる。

だから…
オマエの気持ちには応えられないんだ」



「…あーっ!!腹立つなぁっ!!もうっ!!」



いきなり叫んだ佳奈。

オレはビクッとなった。



「かっ…佳奈…?」



「あたしがこの10年間どれだけあんたを想ってたか知ってる?!
知らないでしょ?!

まぁそのうちの5年間はアメリカにいたけど!!
それでも向こうにいるときだって
ずーっと好きだったんだから!!

いろんな人に告白されたけど、
瞬殺してきたんだよ?!

あたしモテるんだから!!」



ギャーギャーわめく佳奈の目には
うっすら涙が浮かんでいた。



だからオレは微笑んでこう言った。


「ありがとう。佳奈」