学校に着き、教室に入る。
自分の席に座り、本を読み始める。
……はずだったのに。
「舞縁ちゃん、おはよ。」
声をかけてきたのは、初めて話す子だった。
「お、おはよ。」
胸の下まである髪をゆるく巻き、
大きな目に真っ赤な唇。
その子は、とても可愛かった。
「何の本を読んでるの??」
「あっ、携帯小説だよ。」
「へ~!
…って、ホラーじゃん!!」
「そうだよ。面白いよね。」
「えっ!?私、怖いの苦手~!
けど、舞縁ちゃんが読んでるのなら
読んでみたいなぁ~!」
「え~、けっこう怖いしグロいよ」
こんなに長く話したのって
とっても久しぶりな気がする。

