1つの羽




羽は防寒着のポケットに
そっと入れてある。



バレないかドキドキしていた。

お母さんはいらないものは
あっさり捨てる。

…それが私にとって
大切なものだとしても。




「ただいま。」




いつもは無視するお母さんが
振り向いた。


「あら、お帰り。舞縁。
寒かったでしょう。
早く中に入って朝食を食べましょう。」



「……………え??」




そして笑顔で私に話しかけている。