奥からは「おかえりー」とおばさんの声が聞こえる。
「春の馬鹿〜」
「…、
まあ上がれよ」
久しぶりに見る春の家の中。
前に見たときと変わってないような気がしてなんだか嬉しかった。
でも、やっぱり緊張する。
「おじゃましまーす…」
そう呟いて靴を脱ぎ来客用かと思われるかわいいスリッパに足を入れた。
と、そのとき。
ガチャッ、と奥のドアが開いておばさんが出てきた。
え、嘘。
「今日のご飯からあげ…
あれ?
涼くんも一緒だったの?
…って、え!?」
おばさんは驚いた顔をしてバタバタとこちらに走ってくる。
「みーちゃんじゃない!」
「あ、はい」
極度の緊張により軽く声が裏返る。
それに気付いたのか春はククッと笑ってから口を開いた。
「えーと、
俺の彼女、です」
春のその言葉に顔が熱くなるのを感じて思わず下をむいた。
「彼女の未弥、です…」
って知り合いに名前言ってどうするのあたし…
「…みーちゃん!
おめでとう!
おばさん超嬉しいっ」
「へ?」
嬉しい?
「おばさんが超とか使うなよ」
「嬉しいんだものしょうがないじゃない」
反対、というよりむしろ大賛成?
普段と変わらぬおばさんでほっとする。
「…はあ〜よかったぁ」
緊張の糸がほどけ、思わずため息をついてしまう。
「緊張しすぎだ馬鹿」
春が頭をコツンと叩いて呆れたように笑った。
「みーちゃん、あたしいっぱい聞きたいことあるのー!
みーちゃんとね、恋の話するの夢だったの!」
おばさんはあたしの手をとってニコニコ笑う。
春の笑顔と似てるなぁー。
「は、はい」
「ちょ、待った。
本題忘れてどうする」
「春の馬鹿〜」
「…、
まあ上がれよ」
久しぶりに見る春の家の中。
前に見たときと変わってないような気がしてなんだか嬉しかった。
でも、やっぱり緊張する。
「おじゃましまーす…」
そう呟いて靴を脱ぎ来客用かと思われるかわいいスリッパに足を入れた。
と、そのとき。
ガチャッ、と奥のドアが開いておばさんが出てきた。
え、嘘。
「今日のご飯からあげ…
あれ?
涼くんも一緒だったの?
…って、え!?」
おばさんは驚いた顔をしてバタバタとこちらに走ってくる。
「みーちゃんじゃない!」
「あ、はい」
極度の緊張により軽く声が裏返る。
それに気付いたのか春はククッと笑ってから口を開いた。
「えーと、
俺の彼女、です」
春のその言葉に顔が熱くなるのを感じて思わず下をむいた。
「彼女の未弥、です…」
って知り合いに名前言ってどうするのあたし…
「…みーちゃん!
おめでとう!
おばさん超嬉しいっ」
「へ?」
嬉しい?
「おばさんが超とか使うなよ」
「嬉しいんだものしょうがないじゃない」
反対、というよりむしろ大賛成?
普段と変わらぬおばさんでほっとする。
「…はあ〜よかったぁ」
緊張の糸がほどけ、思わずため息をついてしまう。
「緊張しすぎだ馬鹿」
春が頭をコツンと叩いて呆れたように笑った。
「みーちゃん、あたしいっぱい聞きたいことあるのー!
みーちゃんとね、恋の話するの夢だったの!」
おばさんはあたしの手をとってニコニコ笑う。
春の笑顔と似てるなぁー。
「は、はい」
「ちょ、待った。
本題忘れてどうする」

