他クラスの野球部の人に
廊下で突然声をかけられた。



『小澤ななかさんだよね…?
あ、俺A組の野球部に所属してる佐々木翔といいます!あの、えーっと、、入学式の日にあなたのことをみて一目惚れしてしまいました。も、もしよければ付き合ってもらえませんか?』


『え…?』



『今すぐにとは言わないからさ。
とりあえず、昼休み話さない?昇降口で待ってるからさ!』


『え、あ、、うん。わかった。』


あまり乗り気はしなかった。
突然みんながいる廊下であんなこと言われてもNOとは言えない
とりあえず、行ってみることにはした。
そこで断ればいいやと思っていた。
恋愛なんて…時間の無駄なだけ。
嫌な思いをしておしまいじゃない。
そんなことを考えて
私は、昼休みまでの時間
雨の降りそうな曇り空をみながら
ぼーっとして過ごした。
『ななか~?大丈夫~?
さっきから、ため息ばっかだよ?笑』

『あ〜みゆ。もーさっきのこと考えるとため息しかでなくてさ笑』
私は少し作り笑いをした。
『ななか、やっぱりまだ恋愛こわいの?』
『う、うん…なんかいろいろ辛い目にあうのはやだなぁってさ』
『そっか!まーななかには私がいるし!大丈夫だって♪笑』
『うん…ありがとね!!』
すこしだけ、心から笑えた気がした。
みゆのこういうところには救われてる。
私が辛い時にはいつでも、少し笑わせてくれる。中学の時から変わらず、親友。

お弁当を食べ終わって
私は、昇降口に向かった。
男の人と喋るとなると動機が激しくなる。
あの時からずっとそうだ。
私は作り笑顔をして
自分の気持ちを明るくしようとがんばった。