sleeping beauty

すると父さんはゆっくりと語り出した

「俺はお前が小さい頃一回だけ母さんの指導方針に口を出したことがあってな


どうなったと思う?」




俺はしばらく考え


「監禁とか?」と答えると


違うな、と首を横に振られた。



「包丁振り回されて警察沙汰になってさ


原因は俺の浮気ってことにされてそれ以来近所の人の見る目が変わった


小さかったし覚えてないか?」


声が震えて出なかった為俺は頷いた。



「それには洋賢のお兄ちゃんもビクビクして
それ以来この家を出ていくため必死に勉強し一流企業に就職したんだ、


だからな必死に変わろうとしている洋賢を見て気づいたんだ


子供たちは戦ってるのに何してるんだって」




(兄貴が優秀だったのはそのせいだったのか)



兄は兄なりの苦しみをしていたのに俺は何を勝手に劣等感を抱いていたのだろうか



自分が恥ずかしい。