sleeping beauty

『テストで100点は当たり前、
かけっこで1等賞になったって褒めてもくれないし、
門限を一秒とも過ぎれば冬だろうが鍵かけられてお外へ、ポイ』



『私たち兄妹はそんな小さな鳥かごの中、育てられてきました』






『何時からか、私たちは人の機嫌ばっかりうかがう子供になっていてしまって、いつの間にか周りから
〃気味の悪い子〃
として嫌われるようになったんです』




『だから、知りたかった、独りぼっちのお兄ちゃんに存在価値を与えてくれたこの世界を』





『なるほどね・・・・』



俺は零の話を聞いた後パソコンの前でボソッとつぶやく。




「お前も俺と一緒だったんだな」





残念ながら零のように弱味をさらけだす事が怖い俺は、



独りぼっちの部屋で誰にも聞こえないように



つぶやくことしか出来ない。




やっぱり俺はダメ人間だな




『ほら!お喋りはここまでにして再開するぞ‼』


『はーい!』



彼女の口調はさっきの話から想像できないほど明るかった。