sleeping beauty

俺が軽く、

・ネトゲではほとんどが男性なこと

・たまに男なのに女のプレイヤーのふりをする『ネカマ』という存在がいること



をざっと説明してやったその時の零のリアクションは画面から観ても分かるように






興味深そうだった。





『なぁ、ネカマも知らないネット初心者がここに何のようなんだよ?』



すると零は少し間をおいてメッセージを送ってきた。



『私、新しい世界を知りたかったの。』




『?新しい世界?』




『そう、ここにくれば何か得られる気がするの』



『どうだ?やっぱりあんたみたいな純情少女には合わなかったろ?』





『ううん、色んな人がいて面白い、あなたにも出会えたし』





『・・・・そんな口説き文句いっても俺はお前には惚れないからな』





『口説き文句じゃないもん・・・』




彼女は不服そうだったがまたゆっくりと、メッセージを打ち始めた。





『ねぇ?』

『何だよ』



『私にネット世界を・・・この世界を教えてくれない?』




俺はパソコンの前で静止する。



不思議なことに零のことを思ったより悪い奴では無いと思えてきた。