sleeping beauty

【洋賢side】



「コイツは・・・・本物のバカだな」



俺はディスプレイの先でため息をついた。





当たり前だ。イマドキ祖母を助けるため一千万円下さいと


見ず知らずの相手から言われたら黙って払うか?



コイツはそのレベルだ?!





画面の奥の少女は騙された事にも気づかず嬉しそうに



『これでダグラスさんを救えましたー!』




と俺に話しかけてくるのだ。




あぁ・・・・もうすげぇよ



事の発端は簡単、




いい加減嫌われてることにも気づかず


犬みたいについてくる、コイツがウザイあまりに




このゲーム状で有名な詐欺師を紹介したまでだ。





有名な詐欺師といっても『へっぽこ』という意味で、


曲がり角に立ってプレイヤーを見つけ



『母が死んでお金が足りない貴方の全財産を下さい』





とアホらしい口説き文句を言うという




『へっぽこ詐欺師』それが『ダグラス』





初心者でも中々引っ掛かる奴はいねーし




さすがのアイツも詐欺師を紹介されたら俺に付きまとうのも止めるだろ。




そう思った。




だが、違った