外泊が終わり病院に戻った彩実はだんだん弱まり

ついに起き上がれなくなった。

心電図、輸液ポンプ、いろんな機材が彩実についている。

声を出すことも困難でなんとか絞り出して話する感じになった。

それでも俺は彩実に会いに行った。

そして話しかける。

「彩実。今日進路指導だったけど
俺まだ希望進路の手紙出してなくて
こってりしぼられた」

彩実は微かに笑った。