俺様王子とメイドちゃん

立花学園高等部の入学式には、いつもの

3人――西園寺湊 成宮陽介 東条絢斗

は出席しなかった。




湊はめんどくさいと言い、陽介は寝坊。

絢斗は父親の会社でトラブルが起きた 

ため、そのサポートに行っていた。







セレモニーホールに向かって、桜の花吹雪

の中を歩いていたとき。


僕は、ふと思った。



湊は新入生代表のはずだ

なぜ式に出ないんだ・・・?




高等部入学時の試験で1位だった生徒が、

新入生代表を務めることになっている。


初等部のときから常に首席だった湊のほか

に、それにふさわしい者はいないはずた。




それに今まで、湊が自分に与えられた役

目を投げ出すようなことはなかった。






僕は、今朝電話越しに聞いた湊の言葉を

思い出した。




めんどくせえ、か


僕の知らないところで、何か起きたのかも

しれない・・・




結局、湊が来ないまま入学式は始まった。