「ちぃ?」


「…………ん?」


「顔色……悪くないか?」


「え、普通だけどねぇ~」


「無理してるだろ?」


昨日、部屋を掃除してたら、喘息が出ちゃって顔色が悪いのかな…とふと思った。


けど、だるくもないし熱もないはず


「無理なんてしないよ、だるかったら学校行かないもん。」


「そーか?無理すんなよ?」


そういって、ひーたんは肩を叩いてさっさと歩いていっちゃった。


大きな背中が遠くに離れていって、寂しさを感じてしまった。


「ひーたん歩くの早いよ……」


ボソッと呟いたその言葉は追い風に飲み込まれて行った。


時計を見ると、まだ7じ30分


こんな時間にひーたんはやいな。


部活なのかな?