「えっちはやちゃん?」


ばあっとカーテンを開けた。


「冬華ちゃん、静かにして!今ちはやちゃんは寝てるから。ほら絆創膏よ...」


「ありがとうございます~。ちはや大丈夫?」


「冬華ちゃん、早く部活行きなさい。紺野さん起こさないで?」


「あ、すみません。」


そのまま出ていった...


「ちはやちゃんもしかして起きた?」


頷いた。


「ごめんね...あ、カーテン閉めるね...」


「ありがとうございます」


閉まる音を聞いて、目をつぶった。


『発作は胸に何かしら衝撃を与えない限りは今のところ発作は出ないから。』


この言葉を思い出す。


大丈夫だよね、まだ安心してても...