「何が‥‥したいの?」


「知らねーよ」


今だっと思って廊下を走った。


だめ、運動したらダメなのに


痛い‥‥もう無理だ‥‥


視界がグラッとして前に倒れ込む。


「また仮病かよ、マジ受けるわ」


ガンガンっと背中を蹴られる


「おまえらなにしてんの?」


「あ、陽向くん!あのね、」


「会話聞いてたから」


陽向‥‥


「ちはやっ!!!!」


「ひな‥‥た?」


ゲホッゲホッ‥‥


「おまえ‥‥血‥‥」


「え‥‥なに‥‥?」


「大丈夫か?おいっしっかりしろよ!!!」


「陽向‥‥ありがと‥‥」


だんだん薄れていく意識‥‥


陽向の必死な叫び声が聞こえて‥‥


それも最後‥‥10番のユニホームの持ち主が分かったから‥


もう‥‥いいや