未来の1/fragment








「池谷くんならそう言うと思ってた。何せ、光府高校から初めてプロ選手になれるかもしれない、期待のエースだからね」



【 エース 】という言葉を聞いて、池谷はやや視線を逸らした。



「大事な話があるの、池谷くんの未来に関して」


「俺の未来?」


「そう、私の目を見て聞いて欲しい。目を逸らさないで‼︎」



逸らしていた視線を夏海に向ける池谷は、じっと夏海の眼を見る。


その眼はラヴェール色のヘーゼルをした眼をしていて、すべて彼女に見抜かれているかのような、そんな不思議な気持ちにさせた。



「次の試合の日に、プロのスカウトが視察に来る。池谷くんにとって運命の分かれ道がやって来る」



夏海は池谷に向かって、右手で人差し指を立てて1と示す。