未来の1/fragment





翌日



昇降口で靴を履き替えていた池谷は、手に抱えていたスパイクが入ったシューズバックを落とした。


拾おうとしてしゃがみこもうとした時に、偶々居合わせた夏海がシューズバックを拾って渡した。



「ありがとう」



普段通り爽やかな笑みを見せる池谷だが、何処か異変を感じた。


以前、夏海が見た池谷くんの未来


そう…あの日までのタイムリミットが近づいて来ている。



「ねぇ、1つ聞いても良い⁉︎」


「ん、何?」



池谷は夏海の正面に向き直して立ち止まった。



「池谷くんの将来の夢って何⁇」


「夢⁉︎勿論、プロのサッカー選手になる事だけど」



期待通りの答えを口にする池谷に対して、夏海は平然とした涼しげな目を向けた。