翌日
昇降口で靴を履き替えていた池谷は、手に抱えていたスパイクが入ったシューズバックを落とした。
拾おうとしてしゃがみこもうとした時に、偶々居合わせた夏海がシューズバックを拾って渡した。
「ありがとう」
普段通り爽やかな笑みを見せる池谷だが、何処か異変を感じた。
以前、夏海が見た池谷くんの未来
そう…あの日までのタイムリミットが近づいて来ている。
「ねぇ、1つ聞いても良い⁉︎」
「ん、何?」
池谷は夏海の正面に向き直して立ち止まった。
「池谷くんの将来の夢って何⁇」
「夢⁉︎勿論、プロのサッカー選手になる事だけど」
期待通りの答えを口にする池谷に対して、夏海は平然とした涼しげな目を向けた。



