「俺はメンタルは弱いし、本当にプレッシャーとかにも弱い。自分ではよく分かってるんだけどさ。このままずっとエースと呼ばれるのが苦痛というか、俺にとっては荷が重いんだ…」
落ち込む池谷に堀澤は笑顔を向けた。
「エースと呼ばれるのは、ほんの一握りの奴しかなれない。俺も同じ事を悩んだことがあるけど、結局は自分で自信をつければ乗り越えられるんじゃないか?」
「そうだな…」
堀澤は左手で池谷の右肩をポンと叩いた。
「試合まで絶対に怪我をしないように気をつけろよ‼︎」
堀澤は手を振りながら、駆け足で校門から出て行った。
一人になった池谷は、左手に持っていたスパイクを目の高さに持ち上げ見上げる。
「自信かぁ…」



