未来の1/fragment






「いつになく、池谷に厳しいな…」


「そんだけ期待されてるって事だろ」



監督の話を終えた池谷は走って戻ると、赤ゼッケンの円陣の中に加わった。




練習後、ジャージに着替えて更衣室から出た池谷の右手にリュック、左手にはスパイクを持って寮へ戻ろうとしていた。


そこへ体育館から出てきた堀澤と偶然出くわした。



「よっ!」


「おぅ!」



堀澤は池谷の元へ駆け寄り、隣に並んだ。



「練習終わったんだけど、今日は一段と疲れたよ…」



両腕を前後に動かす仕草をする堀澤をよそに、池谷は深刻な悩みを打ち明けた。



「なぁ、堀澤。自分のプレーに自信はあるか?」


「急にどうしたんだよ⁉︎らしくない事言うなよ」