「俺、早く帰りたいんだけど」
「しっ‼︎向かいの相談室で、夏海と西岡先生が入って行ったのよ」
「ふーん」
興味なさげに返事をする丸林を他所に、真弥とさやかはブラインドに指を挟み、隙間から向かいの教室を覗いていた。
夏海は男子生徒と向かい合わせの席に座り、話が始まった。
「坂尻さんにちゃんとお詫びをしなさい」
と担任教師が男子生徒に促し、席を立ち始める。
「…すみませんでした」
と男子生徒から謝られたが、夏海自身その時の記憶が全くない為、どう反応すればいいか分からなかった。
夏海の反応を伺う相手方の担任教師が話を続ける。



