未来の1/fragment







「俺、早く帰りたいんだけど」


「しっ‼︎向かいの相談室で、夏海と西岡先生が入って行ったのよ」


「ふーん」



興味なさげに返事をする丸林を他所に、真弥とさやかはブラインドに指を挟み、隙間から向かいの教室を覗いていた。



夏海は男子生徒と向かい合わせの席に座り、話が始まった。



「坂尻さんにちゃんとお詫びをしなさい」



と担任教師が男子生徒に促し、席を立ち始める。



「…すみませんでした」



と男子生徒から謝られたが、夏海自身その時の記憶が全くない為、どう反応すればいいか分からなかった。



夏海の反応を伺う相手方の担任教師が話を続ける。