「さやか、やっぱり私…気になるんだよね」
真弥がさやかに話していると、廊下を歩く夏海の姿を見かけた。
「夏海‼︎」
真弥が名前を呼ぶが、聞こえていないのか返事がない。
「ついて行ってみる⁇」
さやかと真弥は顔を合わせて頷き、夏海の後を追い始めた。
「どこに向かってるんだろう⁉︎」
「さぁ…⁇」
廊下を歩く夏海は、教室の前で足を止めた。
耳鳴りがキーンと鳴り始め、無意識に音や空気にシンクロし始めた。
扉の向こうには、人影が何人か見える。椅子が揺れる音がカタカタと聞こえ、背後から人が近づいて来る気配がした。
後ろを振り向こうとした時、夏海の肩に両手を置かれ、思わず身体がビクっとした。



