丸林と目を合わせて話を聞いていたが
「そう…」
思わず冷たい返事をして、目を伏し目がちに逸らしてしまう。
夏海は丸林の今後の展開を既に分かっていた。どう反応すれば正解なのか、嬉しいのか悲しいのか…複雑な気持ちになる。
夏海の様子を伺うかの様に、丸林は夏海の顔を覗き込む。
「あれ⁉︎俺がいなくなって寂しいんだろ?」
「ん〜ちょっとね。でもこれで心配する子がいなくなるから安心だわ」
「心配する子ねぇ…」
私はどうして彼を気にかけていたんだろう。
それは元々丸林がやんちゃしていた不良気味な生徒だったのもある。
でもそれだけではなく、お互いに秘密を抱え、共有し合い、実は密かに一目置いていた存在だったから。
「坂尻には心配する子にしか見えないわけか…、まぁそれもそうだよな‼︎」
丸林はフフフと笑い、笑顔を見せた。



