未来の1/fragment






ストレッチをする動作が止まり、座っている夏海の背中を見て、どうしていいか分からない表情で丸林は見ていた。


そして丸林は、保健室で夏海が言った言葉を思い出していた。



『私の秘密を教えてあげる。私は…未来が見えるの』



この一言を言った時、真っ直ぐな瞳で見つめていた夏海にどこか胸に引っかかる丸林は、何も聞かなかった事にしてそのまま素通りして行った。



✳︎ ✳︎ ✳︎



放課後、席を立ちリュックを背負い教室を出ようとした途端、教卓にいた担任の西岡が夏海に声をかけた。



「坂尻、ちょっといいか?」


「はい…」



そばにいた真弥とさやかに「先に帰ってて‼︎」と言い残し、担任の元へ歩み寄った。