「さっきさ、後ろを振り返った時…丸林だと思った?」
思わぬことを言われて、夏海はふふふと笑いながら、ジュースにストローを差し込む。
「そんなまさか⁉︎マスコミから掻い潜って帰ったの一緒に見たでしょ?冗談だとしても、全然面白くない」
「それはどうもすみませんでした」
夏海は立ったままジュースを飲み、運動場でサッカーをする生徒の方を真っ直ぐ見ていた。
そんな夏海の横顔を下から見上げて、堀澤は座ったまま重い口を開く。
「あのさ…ずっと気になってた事があるんだけど、聞いてもいい?」
「ん、何?」
「星野の一件から薄々感じてはいたんだけど、服部の自殺未遂と今回の丸林もそうだけど、事件に必ず坂尻が関わっている。
あと丸林の急激な学力アップと俺の膝や腰の怪我も、坂尻はもしや分かってたのか?」
夏海は飲んでいたジュースのストローを口元から離した。



