「丸林の家庭環境は複雑そうだった。俺の悩み異常に丸林の方が深刻そうで、それでも彼は肩身の狭い思いをしながら生きてきた。俺にはそう感じたんだ」
さやかと真弥の表情を見て、夏海は何も答えられなかった。
「僕は丸林に悩みをぶつけることが出来た、同じように僕も何か彼の力になりたい、そう思って坂尻の後を追ってきた」
堀澤も後を追って来て、西岡の隣に並び、顔を見合わせ、前にいる4人の姿を見ていた。
朝のニュースと丸林が何かしら、関係している状況が把握出来たのか、堀澤は思わず息を呑んだ。
「ほらお前達、教室に戻るぞ!」
西岡が堀澤の肩を叩いて先に校舎の方へ戻って行く。西岡の背中を追いながらも、堀澤は後ろを振り向く。
誰も言葉を発さない重たい雰囲気を漂わせ、その場に4人は立ち尽くしてしまっていた。
丸林の過去、そして家庭状況が明るみになるのは時間の問題となった。



