未来の1/fragment







「道を開けて下さい、車が通りますので」



そして、真弥とさやか、委員長の服部も夏海の隣に並んだ。


夏海は3人を一度横目で見て一瞬だけ口角を上げ、再び記者達を向いて発言をする。



「車に近づかないで‼︎」



西岡は車を誘導し、車に乗っていた丸林は報道陣の取材に応じることなく、無言のまま車で立ち去った。


それと同時に、マスコミも片付けを始め撤退していく。



「ねぇ、どうして丸林がこんな目に合うの?」



さやかは夏海の方を見て声を掛ける。



「夏海は何か知ってるの?」


「それは…」



言い辛そうに口籠る夏海を見た服部は、下を見て俯きながら重い口を開く。



「丸林は以前、俺にこう言っていたんだ…」






【 回想 】


『誰にも言えない悩みを抱えている奴はお前だけじゃない。俺もそうなんだから』