「我が本校としては、今回の明宝学園高校の問題には何の関与もございません。明宝学園高校の校長の息子がいるかどうかは、個人情報になりますので、返答は控えさせて頂きたい」
「したがって本校の取材もお断りいたします。それと申し訳ありませんが、只今本校は授業中ですので、どうぞお引き取りを」
校長と副校長が丁寧にお断りをするが、簡単に引き下がらないのがマスコミだ。
しつこく正門前に陣取りをして、息子を画面に写そうと必死になる。
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一方、丸林と西岡が裏門までやって来た。
「ここからは全力で走るぞ」
「はい」
「それと、明日から無理して学校へ来なくていいぞ」
「えっどうして⁉︎」
「今日、マスコミから掻い潜って登校してきただろ⁉︎制服に白い傷が入ってる」
丸林は自分のブレザーの肩付近に、擦れた傷が付いていることに気付いた。



