「丸林、珍しいな授業中起きてるなんて‼︎ここの問題解けるか?」
夏海は後ろを振り向き丸林を見ると、目が合うなり、すぐにうつ伏せになって寝始めた。
クラスメイトは「期待しても無駄よね」と溜息混じりで、まぁいつも通りだなと思いながら黒板の方に視線を移す。
諦める空気の中、先生はそんな丸林にチャンスを与えた。
「この問題解けたら、今回特別に丸林にポイントをやるぞー」
先生のポイントという声を聞いてから、丸林は成績アップするのでは?と考え、バッと起き上がり、右手を挙げた。
「お、丸林解けるのか?」
先生の賭けに見事にハマった単純な丸林は、気怠そうに席を立ち、足を引きづりながら黒板前へと足を進める。
両手を腰に当てながら、まず黒板に書かれた問題文をじっくり読む。



