堀澤は水を飲んでいる間、真弥とさやかは目を合わせ「やっぱり何かあったんだ」と言わんばかりの溜め息が出た。



「何だよ急に‼︎」


「いや、あのね…最近夏海と一緒にいるところを見かけないから、何かあったのかと思って心配してたの」


「何だ、そういう事か‼︎」



クスッと笑う堀澤は、2人に余裕の表情を見せた。



「でも、そんなに気になる?」



興味津々で前のめりになっていた真弥とさやかに対して、動作を止めていつになく真顔で視線を向ける堀澤。



如何にもこれ以上に聞くなと言わんばかりのオーラを感じた2人は、身を縮めた。



「別に何もないよ‼︎もしこの話をした事が坂尻にバレたら怒るかもな」



さっとご飯を食べて席を立った堀澤は、「じゃあな」と言って立ち去っていった。



堀澤はお盆を持って食堂を歩きながら考え事をしていた。