一方、丸林は呑気に保健室にあるベッドの上で、寝転びながら携帯をいじっていた。
カーテンの仕切り越しから、保健師の先生が丸林に話しかけた。
「本当に具合が悪いの?」
「はい、昨日から風邪を引いて…」
咳き込むふりをして、布団に潜り込んだ。
「次の授業には出なさいよ‼︎私はちょっと職員室に行くから」
保健師の先生が保健室を出て行き、丸林は被っていた布団を剥いだ。
「授業かぁ…」
一人溜息をつきながら携帯を再びいじっていると、誰かが保健室に入って来る足音が聞こえ、隣のベッドで横になり始めた。
丸林はカーテン越しから隣のベッドを覗くと、そこには夏海が目を瞑って寝ていた。



