未来の1/fragment







「あっ‼︎」



さやかは肘でスプーンを落としてしまったのだ。


ノートで指を切ったり、スプーンを落としたりと、夏海はさやかの数秒後に起こる未来が見え、実際に起こってしまった。



さやかは床に落ちたスプーンを拾っている時に、夏海は席を立った。



「新しいスプーンを貰ってくるね」


「ありがとう」



少し歩いた先で後ろを振り向いて、真弥とさやかの後ろ姿を見て思わず目を擦った。



目を見つめると、相手の未来が見通せる。


その未来は予知したものなのか⁉︎あるいはデジャヴ(既視感)なのか⁉︎


普段は起こらないが、急に同調したり未来が見えたりと、あの事故で頭を打って以来、妙な事が自分の身に起こるようになった。


そして、友人達の危険を事前に察知できることも分かってきた。


夏海は眉間をつまみながら、新しいスプーンを貰い席に戻って行った。