昼休みになり、参考書を探しに図書館へ入った夏海は、本棚から一冊の本を手に取って歩きながら読んでいた。
すると見覚えのある人が視界に入り、足を止めた。
本棚の前で床に座り込み本を読んでいる丸林を見つけた。
そっと丸林の前に立って、声を掛けた。
「こんなところで何してるの?」
顔を上げた丸林は夏海の顔を見た途端、深い溜息をついた。
「俺が勉強してるのが、そんなに物珍しいのか?」
「ううん、とてもいいことじゃない⁉︎あなたはまだ本気を出してないだけ、そうでしょ?じゃないと、この学校にいないはず」
「何だよ、俺を分かったかのように言うのはやめろ」
「はいはい」
夏海はサラッと受け流した事に、丸林はチッと舌打ちをした。



