未来の1/fragment





「やっぱり恩師に出会えたことがキッカケかな。俺が高校生の時、人間関係とか勉強でうまくいかず悩んでいた時期があった。その時、親身になって相談にのってもらって救われた経験がある」




〜 10年前 担任西岡 17歳 〜



教室には自分ただ1人だけが残っていて、席に座り、机に肘をついて夕暮れの空を眺めていた。



ガラガラと教室のドアを開けて入って来たのは担任だった。



「西岡、まだ残ってたのか⁉︎暗くなる前に早く帰った方がいいぞ!」



担任は教卓に置いていた教科書を脇に抱えて、教室を出ようとした時、足を止めて西岡の方を見た。



「若いとさ、どんどん悩みが増えて、これがまた尽きないんだよ」