一方、学校に向かう途中に右手で抑えながら大きなあくびをしていた丸林は、その瞬間を担任の西岡が目撃して、丸林の後ろからリョックを引っ張る。
「そんなに眠いのか?昨日もまた夜遅くまで外で遊んでたのか?」
「先生は俺の父さんと同じこと言うんだな…」
「えっ…⁉︎」
丸林はリュックを背負い直して、スタスタと前を歩き出すが、何かを思い出したのか、足を止めて後ろを振り向いた。
「先生ってどうして教師になろうと思ったの?」
「いきなりどうしたんだよ⁉︎」
突然の質問に驚きながらも、その質問の内容に深い意味があるのだろうかと丸林を勘ぐる西岡は、ふっと笑いながら腰に手を当てる。



