夏海は堀澤の肩に触れた途端、ビリビリっと静電気が走るような感覚に陥った。そして、堀澤の過去が脳裏に映像で流れる。
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学ランを着ているので、中学時代だろう…
練習帰りにチームメイトと夜道を歩いていると、青信号で横断歩道を渡っていた女子学生が、止まりそうにないスピードで交差点に入ってきた車に気付いた。
「危ない‼︎」と堀澤は声を上げ、咄嗟に女子学生を助けようとした時だった。
膝を地面のアスファルトにぶつけてしまい、痛みで顔を歪ませていた。
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「どうした?」
ふと我に戻り顔を上げると、堀澤が夏海の顔を覗き込んでいた。
「ううん、何でもない」
夏海は嫌な予感を感じていた。堀澤の過去に似た光景を何処かで見たことがあるような気がしたからだ。
近いうちに堀澤の身に何かが起こるサインではないかと…



