未来の1/fragment








「俺は…俺の好きな道を進みたい。今はまだ夢なんか見つかってないけど、親のレールにただ黙って乗るのではなく、俺がいつか兄貴が成し得ないような事をしたい‼︎」


「親のレール…」



丸林は誰にも聞こえない小さな声で呟いた。



肝心なのは学生時代ではないのかもしれない。


学生時代は人生の一片、下積みの過程にしかならない。これから先、社会人になってから、どう目標を設定し生きるかが大事になっていく。



夏海は一歩足を踏み出して、服部をじっと見つめる。



「ある人が言っていた、『人はそれぞれ事情をかかえ、平然と生きている。前向きにもがき苦しむ経験は、すぐに結果に結びつかなくても、必ず自分の生きる力になっていく』って」