未来の1/fragment






夏海はとても嫌な予感がしていた。



「屋上は立ち入り禁止だろ?バレたらヤバいぞ‼︎」


「そんなの分かってるわよ‼︎」



屋上に出る扉の前で夏海はドアノブを触った瞬間に、人影が2つ見えた。


思いきり扉を開けた夏海の目に飛び込んで来たのは、広い屋上に立つ服部ともう1人、丸林の後ろ姿だった。



今この状況で2人に声をかけてはいけない、そんな雰囲気が漂っていた。



「俺は父と母と弟の4人家族、家族構成は服部とほぼ変わらないけど、服部との違いはここからだ。

母は再婚者で、弟は母親の連れ子だ。血の繋がりは父としかない。本当の母親は俺が小学生の頃に離婚した。

そんな唯一血が繋がっている父は俺に全く興味がない、いや…無関心に近い。俺と違って弟は、出来が良くて将来有望で、自慢の息子なんだろう」