「何でこんなところに…」
丸林は階段を見上げながら疑問に思っていると、ある言葉を思い出した。
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『服部くんが危ない、彼から目を離さないで‼︎』
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数日前、下校途中に坂尻から言われた言葉だった。
丸林はもう一度立ち入り禁止のロープが引かれた階段を眺めて、力強く足を踏み出しロープを跨いで上り始めた。
屋上へと続く階段を上りながら、あの時の記憶から坂尻の言葉を思い返す。
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「今回は今までと違う気がする、命が…命がかかってるの」
丸林は上を見上げた途端に、グイッと力強く夏海にシャツの襟を掴まれ
「笑い事じゃ済まされないレベルって事なの⁉︎分かってよバカ‼︎」
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上って行くと次第にドアの窓ガラスから光が溢れていた。
丸林は躊躇しながらドアの取っ手に手を伸ばした。



