丸林は家に帰ると真っ先に、二階の自分の部屋へ向かう途中、廊下を歩いていた弟の泰斗と目が合った。
3秒程目を合わせていた丸林は、何も発する事なく階段を上がって行った。
部屋に入り、扉を閉めた丸林はソファに深く座り、はぁ〜と深いため息をついた。
将来何がしたいか、どんな仕事がしたいかなんて決めてない。
今している勉強がいつ何の為に役に立つのか、俺にはさっぱり分からない。ただ与えられたものをこなすってだけ。
そういえば…坂尻はあの事件の時、刑法を饒舌に話していたが、何を目指しているんだろうか⁉︎
って、またあいつの事考えてた…。
両手で顔を塞ぎ、再び深い溜息をついた。



